TOPへ

視界の中心が見えない

視界の中心が見えない

視界の中心が見えない視界の中心だけがかすんでいる・暗くなっている・色が不鮮明といった症状がある場合には、網膜の中心にある「黄斑」で異常が起きている可能性が高くなります。
視界の中心が見えないという症状だけ聞くと、「誰でもすぐに気づけそう」と思われるかもしれません。ただ、この症状が片目だけで起こっているケースが多いため、反対側の目で視界の情報が補われ、気づけない方が少なくないのです。

このような症状はございませんか?

  • 視界の中心がぼやけて見える
  • 本やスマートフォンの文字が見えにくい
  • 人の顔が判別しにくい
  • 視界の中心が暗くなる、または歪んで見える
  • 見えない部分が拡大しているように感じる
  • 色が薄く見える、またはコントラストが低下している

視界の中心が一時的に見えない時

視界の中心が突然見えなくなったものの、数分から数時間で回復した場合があります。この症状は、目の疲れやストレス、血流の一時的な変化が原因で起こることもありますが、視神経や網膜に一時的な異常が生じている可能性も考えられます。
症状が一時的に治まった場合でも、網膜剥離や血管障害の前兆である可能性があります。一時的な症状であっても、専門医に相談し、詳細な検査を受けることをおすすめします。

視界の中心が急に見えなくなった時

視界の中心が急に見えなくなり、その状態が継続している場合があります。このような症状は、加齢黄斑変性や黄斑円孔、網膜中心動脈閉塞症など、重大な目の疾患が原因で起こることがあります。
急に視界の中心が見えなくなった場合は、できるだけ早く眼科を受診してください。特に、網膜中心動脈閉塞症の場合、早期治療が視力を守るために重要です。症状が続いている場合は緊急対応が必要となることもあります。

視界の中心が見えなくなる病気

黄斑円孔

黄斑に穴(円孔)があく病気です。物が歪んで見える、視野の中心が見えづらい、視力低下などの症状が引き起こされます。黄斑円孔は、特に女性の方、近視の方に起こりやすい病気です。

加齢黄斑変性症

主に加齢を原因として、黄斑部が障害される病気です。その他、生活習慣の乱れ、喫煙、遺伝なども発症に影響します。主な症状としては、物が歪んで見える、中心がぼやける・暗くなる等が挙げられます。

糖尿病網膜症

糖尿病の代表的な合併症です。糖尿病の方のほぼ3分の1が発症します。初期には無症状ですが、進行すると、視界のかすみ、中心部の見えづらさ、視界のかすみ、視力低下、飛蚊症などの症状が出現します。
その進行の程度に応じて、単純糖尿病網膜症・前増殖糖尿病網膜症・増殖糖尿病網膜症に分類されます。糖尿病と診断された方は、定期的に眼科で検査を受け、糖尿病網膜症の予防・早期発見に努めましょう。

網膜硝子体牽引症候群

硝子体(目の中のゼリー状の組織)が収縮したり異常にくっついたりすることで、網膜が引っ張られ、歪みや視力低下を引き起こす疾患です。主な症状は、視界の歪みやぼやけ、時に黒い影が見えることです。放置すると網膜剥離に進行する可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。

ストレスで視界の中心が見えなくなる?

ストレスで視界の中心が見えなくなる?ストレスを主な原因として発症する病気に、中心性漿液性脈絡網膜症が挙げられます。30~50代の男性によく見られる病気です。また、妊娠、副腎皮質ステロイド薬の使用なども、発症に影響すると言われています。
黄斑部が腫れ、局所的な網膜剥離が起こることで、視界の中心が暗くなる、物が歪んで見える、視力低下といった症状が出現します。すぐに失明するような病気ではありませんが、見えづらさからさらにストレスが大きくなることも懸念されますので、気になる症状がある場合にはお早目にご相談ください。

視界の中心が見えないと感じたら当院まで

視界の中心が見えないと感じたら当院まで視界の中心かすんでいる・暗くなっている・色が不鮮明といった症状を放置していると、視力に重大な影響を及ぼしたり、QOLを低下させるおそれがあります。原因となる眼科疾患はいずれも早期発見・早期治療が大切ですので、症状に気づいた時にはお早目にご相談ください。
また、40歳以上、生活習慣が乱れがち、ストレスフルな生活を送っている等、眼疾患のリスクが高い方は、無症状であっても定期的に検査を受けることをおすすめします。