二重に見える・二つに見える
物や文字が二重に見える・二つに見える症状のことを、複視と言います。場合によっては、三重に見えることもあります。
原因は、疲れ目、近視・遠視・乱視、白内障などさまざまです。特に両目で複視が生じている場合には、脳神経麻痺、目の筋肉の麻痺なども考えられます。
日常生活にも影響し、ストレスの原因にもなるため、お早目に当院にご相談ください。
このような症状はありませんか?
- 片目でものが二重に見える
- 両目で見ると二重に見えるが、片目を閉じると改善する
- 遠くや近くの物が二つに見える
- 片目を使っても、物がずれて重なって見える
- 片目で視界がぼやけたり、線が二重に見える
- 疲労やストレス時に症状が悪化する
- 視界の一部だけ二重に見える
片目での症状が見られる場合は、角膜や水晶体、網膜の異常が原因の可能性も考えられます。
早めの眼科受診をおすすめします。
複視のセルフチェック方法
片目を隠し、反対側の目だけで物を見ます。
その時、両目で見るよりよく見え、二重になる場合には、隠している目が複視になっていると考えます。一方で、見え方が変わらないという場合には、複視ではないと考えます。ただ、両目が複視である場合、このセルフチェック方法は使えません。両目・片目にかかわらず、見え方に違和感がある場合には、放置せずお早目に当院にご相談ください。
二重に見える、二つに見える病気
斜視
見ようとする対象物から、片方の視線が外れる状態です。複視を伴う斜視は、目を動かす筋肉の麻痺が疑われます。
スマホの見過ぎも二重に見える原因に
スマホは簡単に持ち運べるため、ついつい長時間、連続して使用・視聴してしまいます。毛様体筋が緊張した状態が続くため、ふと視線を動かし遠くを見た時、ぼやけて見える・二重に見えるということがあります(仮性近視)。仮性近視自体は誰もが経験するものであり、目を休めることで改善します。しかし仮性近視を何度も繰り返す生活を続けていると、近視が進行する原因になります。
近視を進行させないためにも、スマホの使い方を見直しましょう。
一時的に二重に見えるのはストレスのせい?
疲労やストレス
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用で目の筋肉が疲労すると、一時的にピント調節がうまくいかなくなることがあります。
ストレスや睡眠不足も、目の筋肉や自律神経に影響を与え、二重に見えることがあります。
アルコールや薬物の影響
アルコールの過剰摂取や特定の薬の副作用で、目の筋肉や神経が一時的に機能不全を起こすことがあります。
ドライアイ
涙の分泌不足や質の低下によるドライアイで、角膜の表面が不安定になると、視界が二重に見えることがあります。
一時的な血行不良
首や肩の凝りによる血行不良が目に影響を及ぼし、視界が乱れることがあります。
低血糖や栄養不足
血糖値の急激な低下やビタミンB群不足が、目の神経や筋肉に影響を与えることがあります。
その他の要因
瞬間的な眼精疲労、まばたきの不調、または軽い外傷も原因になることがあります。