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小児眼科

小児眼科のご案内

小児眼科のご案内小児眼科では、お子さんの目の健康、成長を支える診療を行います。
子どもは視力の発達の過程にあるため、眼疾患の早期発見・早期治療が欠かせません。医療の進歩によって、以前は難しかった疾患の治療も可能になってきています。また、斜視や弱視に対する早めのケアも大切になります。
子どもは大人と比べて、目の症状を自覚できないことが多くなります。また、気づいていてもうまく伝えられないというケースが少なくありません。親御さんの「気づき」も重要になります。
何らかの症状を訴えている時・気づいた時はもちろんですが、学校検診で異常を指摘された時なども、お気軽に当院にご相談ください。

当院の小児眼科の特徴

子どもさま、親御さまの立場に立ち、寄り添った治療を

お子さんの辛い症状や不安、親御さんの心配な気持ちに寄り添い、適切な治療を行います。
また、単に治療をするだけでなく、お子さん・親御さんの不安・心配を取り除けるよう、期待できる治療の効果、日常生活中での注意点などについても、丁寧にご説明いたします。

経験豊富な医師による幅広い診療内容

経験豊富な眼科専門医が、幅広い目の症状・病気に対応いたします。
何か症状がある時だけでなく、学校検診で異常やその疑いを指摘された時にも、放置せずに当院にご相談ください。

視能訓練士による丁寧な検査・訓練

視能訓練士による丁寧な検査・訓練視能訓練士が常勤しております。確かな知識に基づいた、丁寧な検査・訓練を行います。
お子さんが不安がらないよう、優しい検査・訓練を進めて参りますので、どうぞご安心ください。

痛みに配慮した安心安全な手術

痛みに配慮した安心安全な手術>緊張していると、痛みを感じやすくなります。適切な麻酔の使用はもちろんですが、お子さんの場合は特に緊張を解いてあげることも大切になります。検査や治療の必要性もできる限り分かりやすく説明いたしますので、ご安心ください。

最善の医療提供のために最新機器を随時導入

最善の医療を提供するためには、医師の経験・知識・技術だけでなく、最新の医療機器の導入が不可欠です。
当院では、信頼できる検査・治療機器は積極的に新しいものを取り入れ、常に患者さんに最善の医療を提供できるよう努めています。

お子さまにこのような症状や行動はございませんか?

お子さまにこのような症状や行動はございませんか?
  • 目が痛そう、かゆそう
  • 目をパチパチさせている、手で擦る
  • 目が充血している
  • まぶたが張れている、赤くなっている
  • 涙があふれる、目やにが増えた
  • 室内照明程度の明かりを眩しがる
  • 目の大きさや形が左右で違う
  • 黒目の位置が不自然
  • 物を見る時、目を細めている
  • 物を見る時、顔を左右に傾けている
  • 逆まつ毛になっている

お子さんの目の症状・病気は、親御さんの「気づき」が大切になります。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

学校検診でお子さまに異常があった方へ

学校検診でお子さまに異常があった方へ学校で行われる検診の結果が、A判定以外であった場合には、お早目に当院にご相談ください。
受診される際には、学校でもらった検診の結果をお持ちください。眼科では、より詳しい検査を行い、屈折異常や病気の発見につなげます。検査結果・診断に応じて、視能機能回復のための訓練、治療などを行います。
眼鏡・コンタクトレンズを使用している場合には、矯正視力も測りますので、ご持参をお願いします。屈折異常が見つかった場合には、眼鏡・コンタクトレンズのご案内もいたします。

小児眼科の検査と治療

小児眼科で行う主な検査

視力検査

ランドルト環を使った視力検査の他、小さいお子さんに合わせた視力検査もご用意しております。

屈折検査

近視、遠視、乱視といった屈折異常の状態を調べる検査です。正確に調べるため、目薬を使った上で検査をすることもあります。

眼位・眼球運動検査

目のずれである斜視の有無や程度、さまざまな方向を見た時の目の動かし方の異常の有無などを調べます。

両眼視機能検査

検査用の眼鏡をかけてもらい、立体感、奥行の感じ方を調べることで、両目の見え方を把握します。眼鏡を使わない検査もご用意しております。

色覚検査

さまざまな色を見分ける力を調べます。数字が読める必要があるため、小学生くらいから行える検査となります。

小児眼科で行う主な治療

近視抑制治療(低濃度アトロピン点眼)

近視の進行は、回復困難な視力の喪失、黄斑変性症、網膜剥離、緑内障などのリスクを高めます。当院で行う低濃度アトロピンは、この近視の進行を抑制するための点眼薬です。主に、軽度から中等度の近視の、6~12歳のお子さんが対象となります。毎晩1回の点滴を行うだけの比較的ご負担の少ない治療であり、副作用もほとんどありません。

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オルソケラトロジー

オルソケラトロジーとは、就寝時に特殊な形状のレンズを装着することで角膜の形を矯正する治療です。日中の長い時間を、裸眼で過ごすことが可能です。子どもの場合、眼軸の伸長が抑制されることから、近視の進行抑制効果が期待できます。

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コンタクトレンズ、眼鏡の処方

コンタクトレンズや眼鏡の処方も行っております。特に初めてコンタクトレンズ・眼鏡を作るという場合、長く詳しい検査を受けていない場合には、眼科で検査・診察を受けた上で、処方してもらうことをおすすめします。装用にあたっての注意事項などについても丁寧にご説明いたします。

詳しくはこちら

小児眼科で対応する主な疾患(近視・弱視・斜視)

当院では、子どもの近視・弱視・斜視の矯正・治療に対応しております。

子供の近視

現在、国内の小学生の約1割、中学生の2~3割が近視と言われています。
私たちが物を見る時には、その距離に応じて、毛様体筋によって水晶体の厚みを変える「調節」が行われることで、ピントが合い像を鮮明に認識できます。近視では、眼軸長(眼の前後の長さ)が長くなり、網膜の手前で焦点を結んでしまいます。これにより、近くは見えやすいものの、遠くがぼやけてしまいます。

近視の原因

遺伝的要因、近い距離を長時間見るなどの環境的要因が、主な原因と言われています。環境面では、近年のスマホ・タブレットの普及、外遊びの減少などが大きく影響しているものと思われます。

近視の治療法

眼鏡による矯正が一般的です。
当院では、低濃度アトロピン治療、オルソケラトロジー、レッドライト療法といった近視進行抑制治療にも対応しております。
仮性近視の場合など、調節麻痺剤の点眼が有効になることもあります。

子供の弱視

色を見分けたり、両目できちんと物を見ることができないために、視力の発達が止まる・遅れることを指します。
視力が発達する感受性期(生後1ヶ月~8歳くらい)に適切な治療を行わないと、弱視を改善することが難しくなります。

弱視の原因

生後~3歳くらいまでの強い遠視等の屈折異常が主な原因となります。またその他、両目の度数の大きな差(不同視)、目の位置のずれ(斜視)、先天的なまぶたの下がり(眼瞼下垂)、角膜混濁・白内障などが原因になることもあります。
上記の問題によって適切な刺激を受けられないことで、視力が十分に発達せず、弱視となります。

弱視の治療法

屈折異常がある場合には、眼鏡をかけます。はっきりと物を見ることで、視力の発達が促されます。
左右の目の度数が違う場合には、眼鏡の装用に加えて、遮閉訓練を行います。視力が良い方の目にアイパッチをつけ、反対側の目でしっかりと物を見るという訓練です。

子供の斜視

物を見る時、両目の視線はその対象物に平行して向かいます。斜視では、この時に片方の目の視線が、対象物から外れています。視線がズレる方向に応じて、内斜視、外斜視、上斜視、下斜視といったように分類されます。視機能の発達に影響したり、頭位異常を起こしたりする原因になります。また、1つの物が2つに見える複視を引き起こすこともあります。

斜視の原因

眼球を動かす筋肉・神経の病気、遠視、両眼視の異常、視力不良など、さまざまな原因があります。

斜視の治療法

眼鏡の装用によって、視線の向きの改善が期待できます。あわせて、視能訓練も行います。
視機能が著しく低い場合、高度の斜視の場合には、手術を行うこともあります。また近年では、ボトックス注射が行われるケースも増えています。